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2006年03月25日
The fog of war/マクナマラ元国防長官の回顧録 | issues




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ケネディ、ジョンソン政権の国防長官として戦争を指揮してきた、85歳のマクナマラ元国防長官のインタビューと当時の記録映像で構成された、ドキュメンタリー映画である。
「18の教訓」を通し、自分の人生を振り返る。

「ベトナム戦争の責任について、私はこれ以上語らない。あなたは私の発言がどれほど物議をかもしだすか理解していない。あの問題は複雑すぎる。発言すれば補足や修正の必要が生じるだろう。語っても語らなくても、私は非難されるが、私は語らない方を選ぶ。」

「大統領としての主要責任、とは、可能な限り自国を戦争から回避させることである。」
「テロリスト対策の効果を発揮するには『共感』という感覚を養わねばならない。共感は『同情』ではなく『理解』を意味する。」
「『八月の銃声』の中で、第一次大戦敗戦時にドイツの中枢が以下のような会話を交わした。『なぜこんなことになったのだ?』『わかりません』。JFKは言った。『今回の戦争では、このようなことに決してなるな』と。」


「目に見えた事実が正しいとは限らない」Belief and seeing are both often wrong.
「人は善を成さんとして悪を成す」In order to do good,you may have to engage in evil.
「決してとは決して言うな」Never say never.
「人間の本質は変えられない」You can't change human nature

彼は、東京大空襲の話をする時、涙を流していた。
彼の任務は、目的を達成するための最小限かつ最大効果を発揮できる戦力の配分などを分析することだった。東京大空襲は任務の目的からいっても、一晩で、子供を含む一般市民を10万人殺すことは不適切と彼は判断した。しかし作戦は実行された。「もし負けたら我々は戦争犯罪人だ。もし負けたらな。」という作戦実行時の指揮官ルメイの発言に対し、マクナマラは「日本全土の主要都市を平均50%近く破壊した上で、原爆まで投下する必要があったのだろうか。私は作戦の実行部隊に属していた。戦争に勝ったから犯罪人ではないのか。そうではないだろう。」と残している。

映画では触れられていなかったが、原爆投下当日、すなわち合法的殺人が容認される最後の日、ルメイは出陣未経験の空軍パイロットに広島近郊都市の爆撃を許可している。

「戦争は霧の中の存在である。人間の理性には限界があり、誤った判断から不必要な死者を出す。しかし、戦争はなくならない。人間の本質は変えられないからだ。」
「人間は探求をやめない。そして探求の果てにもとの地へもどり、初めてその地を理解するのだ。今の私のように。」


映画に関してとくに感想を述べなかったのは、85年間、人生の大半を戦争の中枢においた人間の最期の言葉に対して、これ以上付け加えるべき言葉がみつからなかったからだ。
マクナマラ、ルメイやその他の関係者を批判することは許されない。「教訓」という形で、「戦争」は私たちに託されてしまった。


「マクナマラ回顧録 ベトナムの悲劇と教訓」ロバート・マクナマラ 著
カーチス・ルメイ/Wikipedia




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