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2007年07月11日
最終的に日本を目覚めさせることができるのは、破産しかない「犬と鬼—知られざる日本の肖像」 | issues




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「最終的に日本を目覚めさせることができるのは、破産しかない」
アレックス・カーは断言した。
日本に35年間住んできたカー氏は、かつて彼が愛し、今なお多くのジャパノロジストがノスタルジックに執着しつづけている“美しき奇跡の国、日本"の惨状に警鐘を鳴らさざるを得ないと言う。

世界でも有数の美しい自然環境。アジアで最も豊かな文化遣産。先進国でも屈指の優秀な教育制度や高度なテクノロジー。工業分野の成長は各国の賞賛を浴び、その過程で得た利益で、ひょっとすれば世界で最も裕福な国となったかもしれなかった日本。だが今、この国は悲惨なほど落ち込んでしまっている。

目的もなく進められる土木工事の狂乱。周りの環境と二一ズに無関係に建てられる建造物。歴史や方程式を暗記させるだけで、独自の創造力や分析力を育てない教育。配当を払わない株式市場。誰も責任を取らない政治・行政のシステム。

バブル崩壊後の見渡すかぎりの惨状が、この国の経済・文化がすでに座礁してしまっていることを物語っていると、手厳しい。

→ アレックス・カー インタビュー by 大野和基
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前書きを読んで電車の中で泣いてしまいました。
絶望に打ちのめされて。


日本で育ったアメリカ人の目で見た日本。
伝統芸能系のキュレーターでもある著者が愛する美しい日本(今や残像でしかない?)
世界と無関係な日本。
世界に見捨てられてゆく日本。
企業誘致どころか観光客誘致すらもはやできない日本。
自動操縦で誰にも止められない官僚制度。
京都は本当に美しいのか?360度見渡してみよう。
京都駅に目をつぶってはいけない。
日本の美しい四季とは?
落ち葉に文句を付けて大木を切り倒す「自然を愛する日本人」
大学までに批判する力を奪う教育
著者を媒体としなければ社会を批判できない、記者クラブ所属の人々。

緻密なデータとともに紹介される
惨状。ジャケ写真を見ればわかるような。

これを読んでもなお、希望を持って柄杓を片手に重油を掬う日々を覚悟できるか、日本を捨ててどこか遠くへ隠遁するか。

読み終わったとき、本が重く感じられる。
著者から私たち日本人自身に手渡された責任と課題。

→ Amazon.co.jp: 犬と鬼—知られざる日本の肖像: 本: アレックス カー,Alex Kerr




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